10本のバラ
「女性を口説くとき、ライバルが10本のバラを贈ったら、君は15本贈るかい?そう思った時点で君の負けだ。」
ビジネスでも同様の事が言えます。
例えばライバルのラーメン店が自分の店舗より価格を下げてきても、それより更に価格を下げて勝負をするようでは勝てないのです。
大事な事は相手(お客様)が何を欲しているのか、その本質を見抜かなければならないという事です。
実際、価格を下げずに繁盛している店舗は数多く存在します。
それはお客様のニーズと提供する商品の質、価格が満足のいくものだからです。
ビジネスではよく「ベンチマーク」という言葉が使われます。
ベンチマークとは使われる業界でその意味が異なりますが、
このブログでは経営についてのベンチマークで説明します。
ベンチマークとは、競合他社と比較し自社の足りない部分や課題を見つけ改善する事です。
客観的に自社の商品や経営戦略を分析し、改善していくことなのですが、
単なる「模倣」で終わらせている企業が多いです。
先程のラーメン店の例で説明すると、
ライバル店が価格を下げたという表面的な理由で自店も価格を下げるからダメなのです。
何故価格を下げたのか?仕入れ先を変更して原料を抑えられたのか?
客数が増えているから価格を下げても成り立つと計算しての戦略なのか。
一人前の量を減らし、それを価格に反映させたのか?
他にも様々な理由が考えられます。
その理由を把握せずに対応してしまうから勝てないのです。
世の中の一つの法則に「原因と結果」があります。
全ての結果にはそれにつながる原因(理由)があるのです。
それを見抜かずに小手先だけの改善では何も変わりません。
一本のバラでも、女性が満足できる付加価値をつけられれば、その女性を口説けるということです。