副業シリーズ1
これから「副業」について記事を書いていこうと思います。
しかし理由もなく副業をお勧めするつもりはありません。
それは何故か?人間は理由のない事は継続出来ないからです。
効率のいい稼ぎ方を知るだけでは何の意味もありません。
世の中にはそういったCM等が毎日のように流れていますが、私が何故副業を勧めるのかについてこれからお話していこうと思います。
2019年5月にTOYOTAの豊也章男社長が「終身雇用は終焉を迎えている」と発言をしたのをご存じでしょうか?
聞いたことがある人もない人も、これが何を意味しているのかを考えてみましたでしょうか?
この発言から日本経済の低迷の危機感を感じ取らなければならないのです。
「世界のトヨタ」社長の発言は単なる一社長の発言とは意味合いが大きく異なります。
日本のサラリーマンは「我慢」「忍耐」を美徳として捉えている人が多いです。
政府の働き方改革により改善傾向ではありますが、それでも尚そういった「文化」が根付いている企業は多く存在します。
では何故我慢や忍耐が美徳とされてきたのか?について、日本人の気質も関係しているとも思いますが、もう一歩突っ込んで考えてみます。
あくまで個人的な考えですが、我慢や忍耐が美徳とされてきたのは「終身雇用」という保険があったからこそ、成り立っていたのではないかと思います。
当たり前の話ですが、生活をするためにはお金が必要です。
そのお金を得る為に皆仕事をします。
そのお金を継続して稼ぐために、我慢や忍耐をしなければならなかったのだと考えます。
もちろん我慢や忍耐を否定するつもりはありません。
私自身もそれを人一倍経験してきた自負もあります。
しかし、それらは「終身雇用」というものが前提にあったから成り立っていたのではないかと思うのです。
そう考えると冒頭の「終身雇用の終焉」とは、軽く聞き流せるものではないのかも知れません。
一昨年から続くコロナ禍。ロシアによるウクライナ侵攻。それによる20年ぶりの円安水準。
ロシアへの経済制裁も世界各国が痛みを伴っているのはご存じかと思います。
国内企業だけではなく、世界中の企業とって本当に厳しい時代になってきました。
戦後の高度経済成長期を経て日本は経済大国になりました。
今の日本があるのも、そこで日本が世界的に経済の成長が出来たからなのです。
しかしその日本の平均賃金が過去30年間でほぼ変わっていないのをご存じでしょうか?
過去30年間の平均賃金の推移はアメリカでは150%前後、韓国では190%前後としっかりと伸びている中で、日本はたった107%なのです。
日本は元々の賃金のベースが高かったので、伸長率だけで豊かさは計れませんが、少なくとも日本は成長していないのを実感できましたでしょうか?
日本にいれば大丈夫。日本企業なら大丈夫。というのは過去の言葉になりつつあるのです。
現に日本企業が海外企業に買収されているニュースもよく見かけます。
本当に今のままで大丈夫なのでしょうか?