ペンは剣よりも強し、お金はペンよりも強し
渋沢栄一
「これで満足だという時は、すなわち衰える時である」
2024年から新一万円札の顔になる渋沢栄一の言葉です。
人間は何かに満足してしまうと、その歩みを弱めてしまいます。
何かに挑戦している時こそ、本来の力を発揮するのです。
人類はその向上心があるからこそ、ここまで発展できたのだと思います。
しかし、豊かさを求めるあまりに、様々なものを犠牲にしてきたのも事実です。
現代で言うなら、その豊かさの指標が「お金」です。
資本主義国家・社会主義国家を始め、世界中には様々な思想の国がありますが、
とどのつまり、お金で社会が動いてしまっています。
過去の戦争や紛争を見ても、宗教の争いを除けば(あるいは宗教の紛争も)
ほとんどがお金が絡んでいると言っても過言ではありません。
お金の事ばかり話すのは下品だという人もいるかも知れません。
ですが、我々も無意識の内にお金に支配されているのです。
会社でも同様の事が起きている事にお気づきでしょうか。
例えば、部下に仕事をしやすくさせるA上司と、
部下に無理難題を押し付けるB上司がいます。
短期的にはB上司が利益を上げる事は出来るでしょう。
では短期的な売上だけでB上司が優秀だと判断している会社はないでしょうか?
恐らく多くの会社がB上司を優秀な人材として扱うはずです。
お金を求める事が悪いとは言いません。
でも、あまりにも目先の事でしか判断しないのは
いずれしっぺ返しが来ると思うのです。
松下幸之助の名言に
「松下電器は人を作るところです。併せて商品も扱っております。」という言葉があります。
長期的に利益を得たいのであれば、人を育てるしか方法がないのです。
でも、現代の日本では「先月より○○円利益が減った」「去年より○○円売上が落ちている」ばかり話すので、
肝心の人材の成長について聞く機会が非常に少ないです。
今の社会のシステムがそうなっている以上、いきなりこれを変える事は難しいかも知れません。
ですが、本当に「お金」を稼ぎたいのであれば、目先の事だけに囚われないでいきたいです。